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断れない状況にされていませんか?

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心理学 マーケティング テクニック

 

「断りづらい」から条件が悪くても承諾してしまう。
という経験はありませんか?
本日ご紹介する心理学は、こんな場面には注意!
断れなくなっている理由を紐解きます。

 

断りづらさをつくっているのは・・・
『ローボールテクニック』

相手にとって魅力的又はあまり面倒でない条件を
はじめに提示し、承諾された後に魅力的な条件を取り除いたり
相手にとって都合の悪い行動を追加する手法です。

ローボール・テクニックという名前は
「相手が受け取りやすい低いボールから投げること」
に由来しているんですね。

 

アリゾナ州立大学のロバート・チャルディーニ名誉教授が
63人の学生に対して行なった実験をご紹介します。

 

【ローボールテクニックを用いていないグループ】

はじめから「朝の7時から開始する実験に協力してくれるかどうか」を尋ねる。
承諾率31%


【ローボールテクニックを用いたグループ】
まず、「実験に協力してくれるかどうか」を尋ね、
承諾された後に「実験は朝の7時から開始する」
ということを伝え、もう一度参加の意思を尋ねる。 
承諾率56%

承諾率に大きな差が生まれました。
朝7時からの実験に協力するのは面倒ですし、
多くの人にとって断りたい条件ですよね。
しかし、はじめに実験への参加を承諾してしまったので
「朝7時開始なら無理です」と断ることが困難になったのです。



こんな場面で、あなたは承諾してしまっていませんか?

①営業
セールス「こちらのベーシックプランが最安値ですよ」
お客様「じゃあそれにします」
セールス「途中解約は、違約金が発生しますが、宜しいでしょうか」
お客様「はい、大丈夫です」
違約金以外にも、オプションなども後から言われますよね。

 

②広告
「70%OFFセール開催!!!」
実際は20〜30%OFの商品がほとんどだけど
お店に訪れたので、購入してしまう。

③恋愛
Aさん「今度Cくんも一緒に3人で飲みに行かない?」
Bさん「良いよ〜」
Aさん「ごめん、Cくんが来れなくなった。2人で行こうか?」
Bさん「(こないだ行くって言ってしまったし断れないな)」

④上司からのお願い
上司「今忙しい?ちょっと仕事手伝ってくれない?」
部下「忙しくないので、大丈夫です」
上司「じゃあこっちの仕事もお願いね」
部下「(この量、残業か…でも今更断れない)」


ローボールテクニックは、あらゆる場面で使われています。
詐欺師が使うテクニックの一つでもあるのです。
つまり、あまり使用しない方が良いテクニックとも言えますね。

使い方によって、相手に嫌な印象を与えてしまいます。
自然とこのようなトークをしてしまっている方は要注意ですよ!
また、断れなくなって嫌なことも承諾しないよう
「少し考えてみる」「また全員の予定が会うときに」など
断るトークも考えておきましょう♩

また、営業トークで使える心理学は
別の手法を使ってご紹介しますね✨