時間が長くなる色・短くなる色
色の効果は時間にも影響与えます。
赤と青という反する色は、時間経過の印象が全く異なります。
時間が伸びる色は、赤。
赤の多い部屋で1時間過ごした場合
「1時間半から2時間くらいいた感覚」になります。
反対に、時間が縮む色は、青。
青の多い部屋で1時間過ごした場合
「30分から40分くらいしか経っていない感覚」になるのです。
その差は、なんと2倍~3倍。
感覚だけで、すごく大きい差が生まれるのです。
この色彩心理学は、みなさんの身近なところにも取り入れられています。
例えば、ラーメン屋さんやファストフード店に行くと、赤いテーブルや赤い丼など、赤いものばかりが目につきませんか?
赤いものが多いと、少しの時間いただけで、長時間いたような錯覚が起き、お客さんの回転効率がグンと上がるのです。
反対に、病院の待合室に赤いものが多かったらどうでしょう?
患者さんは長時間待たされたような感覚へ陥ります。
さらに赤は、トーナス値(筋肉の緊張度)を上げてしまうので、興奮してイライラさせてしまいます。
これらの色彩心理学は、企業やお店だけでなく、日常生活にも活かせます。
たとえば、子供の勉強部屋・読書・単純作業・流れ作業。
青いものが多いと、長い時間がんばっても作業をしても、短時間に感じられて、楽だったと思えます。
リビングや遊び中は、赤いものが目に入ると 時間が長く感じられて、短時間でも満足できるのです。
色をちょっと工夫するだけで、ストレスの少ない、楽しい暮らしができるんですね♪