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青色の照明は自殺を抑制する⁉

青色や緑色は「抑制の色」として知られていることをご存知でしょうか?

 

先日、健康になる緑色でお話ししたイギリスのブラックフライア橋と同じ効果が、青色にもあるのです。


青色の抑制効果として有名なのが、イギリスのグラスゴー市。
街路灯の色をオレンジから青に変更したところ、犯罪件数が減少したのです。これは、日本でも少し話題になりましたね。

 

実際に日本でも、踏切や高速道路の休憩エリア、ゴミ置き場、住宅街の街路灯に青い照明が設置されています。JR東日本では、2009年に山手線全駅に自殺防止対策として青い照明の設置をしました。

 

東京大学の沢田康幸教授らのグループは、青色照明を設置すると、列車への飛び込み自殺が約84%減少すると発表されています。

 
2000~10年の首都圏の計71駅のデータを解析したところ、ホームからの飛び込み自殺は計128件。しかし、ホームに青色照明が取り付けられた11駅では、設置後の自殺は昼間の1件のみ。照明を点灯させる夜間は0件という結果が出たそうです。
 
 
こうした照明は、一つの「気持ちを落ち着かせる」効果です。
自殺抑制には、ホームにドアを設置するなど、色彩心理だけでない複合的な対策をしていかなくてはいけません。しかし、色彩心理学が、こうして多くの場所に取り入れられ、ひっそりと活躍していることは、とてもうれしいことです!