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スターバックスに行きたくなる理由。

スターバックスと言えば、ゆったりとしたソファや落ち着いた照明など、長居したくなるようなインテリアが特徴的ですね。
コンセプトは、「サードプレイス(第3の場所)」。
「家庭(第1の場所)でもなく、職場(第2の場所)でもない、第3の空間を提供していく」というもの。そのため、お客様も落ち着きを求めて来店する方が多く、癒しの時間を大切にしています。


それらを叶えるために、スターバックスが行っている、色彩心理戦略についてのお話。
スターバックスといえば、緑!ですが、もともとは茶色一色でした。
コーヒー豆の焙煎メーカーであったため、コンセプトもコーポレートカラーも今とは異なっていたんですね。
コーヒーを店頭販売するようになり、現在のようなコーヒーチェーン店へと成長するなかで「緑」を加えていきました。

  

「緑」の色彩心理
おだやか・バランス・平和主義・リラックス
緑は、森林をイメージできる、無刺激な色。おだやかな安らぎを与えてくれます。


「茶」の色彩心理
落着き、安定、信頼、堅実。
茶は大地をイメージさせ、安心感を与えます。

 

「黒」の色彩心理
孤独・独立心・完璧主義・クール・近寄りがたい。
黒には「独り」というキーワードが多くなります。
近寄りがたく、コミュニケーションをあまり取りたがらない色ともいえます。

 

 

スターバックスでは、パソコンを開いて一人で仕事をしていたり、一人で読書をしていたり「おひとりさま」のお客様を多く見かけませんか?
大人数でワイワイしている光景も、子どもの姿も少ないと思います。

スターバックスの配色は、大人をターゲットとし、他人とのコミュニケーションは控え「リラックスして過ごしてくださいね」というメッセージが込められています。
落ち着いた配色のため、男性も入店しやすいという利点もありますね♪

 

【オシャレ好きの心を掴む】
この配色は堅実タイプな方へのアプローチできる配色。
店内の木やコンクリートのテイストは、オシャレに憧れる堅実タイプの心を鷲づかみにしているのです。
日本は堅実タイプの方が多い傾向にあるので、知らず知らずのうちに、スターバックスのカラー戦略へ吸い寄せられているのかもしれませんね!笑

 

【エリアによって変える戦略】
看板は緑色のロゴですが、店内はそのまま緑色を使っているわけではありませんよね。
例えば、東京のオフィス街では黒色の内装が多く見られ、地方の病院に併設されている内装は、やさしいベージュ系が多く使用されていたりします。
エリアによって、利用する方自身も、利用する理由も異なるからです。
先ほどお話ししたように、パソコンを開き仕事をしている方は、オフィス街のほうが多く、一人での利用も通常より多くなります。クールでスタイリッシュにかっこいい印象が良く似合います。
一方、病院で黒はイメージがあまりにも良くない。病院は緊張感のある場所です。
柔らかい大地のカラーが、不安や寂しさをそっと包み込んでくれ、心を和らげてくれます。

 

ターゲットによって、店内のカラーを選択するのは当然の戦略です。
ただ好きとか、なんとなくで決めてしまうのは本当に残念な上、簡単には変えられないものも多いため、使い方を誤ると厄介です。
実際に、大手ではない企業が売り出し始めた商品のパッケージを見たときに「あ~・・・いい商品だけど、この色では売れないだろうな」と思うことがあります。
売れないと販売の仕方を見直しますが、根本的にパッケージや広告の色使いがアウトであることも少なくありません。

色彩心理学を用いたカラーマーケティングは、実に画期的で面白い!
目を開ければ、どこもかしこも色だらけ!
建物・オフィスからインテリア、ファッション、化粧品、食品など、何故その色なのか。そこには必ず理由があります。