色は味覚を変える②
前回はお皿の色が味覚を変えるというお話をしましたが、今回は食品の色が味覚を変えるというお話。
オレンジジュースを「そのまま」「赤く着色」「緑に着色」したものを試飲。
同じ味であるはずの3つですが、ほぼ全員が「赤い着色」のジュースをもっとも美味しいと感じ、「緑に着色」を酸味が強いと答えました。
私たちは、直感的に食品の色の影響を受け、味覚まで変えられているということがわかります。
例えば、日本では赤いリンゴが主流ですよね。しかしヨーロッパでは青リンゴが主流。青リンゴを食べなれていない日本人は、青リンゴを食べたとき、酸味を強く感じます。
フランスの食品マーケティング研究者によると、味覚と色の関係は小さな子供にも影響を与えるといいます。フルーツのシロップの味は変えずに、彩度を変えた実験では、鮮やかなものほど、味が濃いと感じました。例えば、佐藤の含有量が低くても、色で強い甘味を強調することが可能であるということです。
世界では、こうした食品お色と味覚の重要性とそれによってエスカレートする食品着色に対する現状を問題視する声が挙がっています。
例えば、卵の黄身は色が濃いと栄養素が高いと誤解されていた時期がありましたが、実際はエサの違いによるものです。また、卵の殻の色は鶏の羽の色と同じです。