思考を変える前に、するべきこと。感情を人にぶつけない方法
先日、「変えられるのは、自分と未来だけ」というお話をしました。
過去も相手も変えることはできないのだから、『いま』自分には何ができるのかを考えようというお話でした。詳しく読みたい方は、3つ前の「過去と他人は変えられない。変えられるのは・・・」とご覧ください。
イライラしないようにしよう。相手の立場になって物事を考えてみよう。自分は本当にきちんんとした行動をとれていただろうか。と思考を変えてみることはとても大切なことなのですが、とても難しいのも事実です。
イラっとしたときに、急に「いやいや、わたしってちゃんとできてったかな?」と冷静になれる人はなかなかいませんよね。
かなりの訓練を積まないと、人はそんな風に自分をコントロールできません。
それでは、どうしていくべきなのか?
思考を変える前に、『いま状態をマネジメントする』のです。
例えば、子どもに「ねぇねぇ、話聞いて~」と話しかけられたとき、
心にゆとりがある状態なら、「いいよ~、たくさん話して」と言えるでしょう。
しかし、忙しくてバタバタしているときならどうでしょう?「も~後にしてよ」という言葉が出ちゃったりしませんか?
これは、決してあなたの器が小さいわけではありません。
そういう心の状態だから、そうなるのも仕方がないのです。
同じ現実が起きても、心の状態でコミュニケーションは変わります。
それを「こうやって怒ってしまうのが私の性格」で片づけてしまうと、あなたのコミュニケーションパターンは、そのたった1つのままです。
心の状態を自分でマネジメントすることで、コミュニケーションパターンは増え、安定した状態で、相手と接することができます。
それでは、実際に、今の状態をマネジメントする方法をご紹介します。
それは昔からよく言われていること。
「呼吸」と「姿勢」です。
なんだ、そんなことか。知ってるよ。と思った方も多いかもしれません。
が、実際にこれをきちんと出来ている方って何人いるでしょう?
ほとんどいないんです。
ドキドキしているまま、緊張しているまま、イライラしているまま、行動するのではなく、まずは深い呼吸をし、姿勢を正して、自分を落ち着かせる。
特に、呼吸というの心身を安定(=副交感神経を優位)させます。
その状態に自分を置くことで、起こった事実に対して、幅を持たせた解釈を出来るようになるのです。心の状態が変われば、受け取り方も自ずと変わります。
先ほどの例のように、忙しい時に子どもに話しかけられても、咄嗟に答えるのではなく、まずは深呼吸。姿勢を変える。そして、思考も変える。
そうすることで、子どもに対して、話を聞く姿勢となれるのです。
思考を先に変えようとしても上手くいきません。
まずは、自分の状態を整えてから。
子どもとの関りだけでなく、上司、部下、友人、誰に対しても同じです。
常に意識することは、はじめからは難しいけれど、やっていくうちに癖になります。ぜひ、実践してみてくださいね♩